アメリカ人とのつきあい方 1 サマーズ家の日々

    家事の分旦

 さて、家のなかのいろいろな仕事にはとうぜん親がやるべき仕事もありますし、子どもが
やってあたりまえの仕事もあります。たとえぱご2年前まで私が住んでいたアーリントンの
家には表と裏に芝生の庭があります。その芝生の刈込みはかなりの仕事になります。これは
みんなで相談して、私の仕事ということに決っていました。
息子のジミーに手伝わせることもあったのですが、その場合、1時間いくらというふうに
きちんとお金を払いました。アメリカの家庭では、子どもが家庭内の仕事を分担する場合、
親が報酬を出すことも多いのです。もちろんすべての仕事に報酬を出すわけではありませ
ん。家族の一員として当然しなくてはならない仕事・・・何をそう考えるかは各家庭でちが
って当然ですが・・・にはもちろんお金を払いません。ですから、芝刈りは子どもの仕事だ
と決めている家庭では、お金は払わないほうが普通です。
 ゴミを捨てることも家庭のだいじな仕事です。アーリントンのなかでも私の住んでいた
区域では、1週間に1度、火曜日の朝早くゴミを集めにきます。月曜日の夜には、家中の
ゴミを巣めてビニールの袋に入れてきちんと封をし、ふたがきっちりと締まる大きな容器に
入れて家の前に置いておきます。そうしないと、夜中にイヌやネコ、タヌキやリスがビニール
袋を食い破って、ゴミをあちこちに散らかしてしまうからです。ゴミを集めて袋に入れ外に
出すのは、私とジミーの仕事でした。ですから、この仕事をしてもジミーはお金をもらえ
ません。こういうふうな仕事の分担をしている家庭はわりに多いようです。サマーズ家では
ゴミの仕事はダッドー人でやっていました。


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