2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
いまから25年前、当時一流のコンピューター科学者10人に秋葉忠利がインタビューしてコンピュータの未来と人間の将来について書き上げたものです。 今日は、3人目の科学者へのインタビューの紹介です。 ピアジエ十コンピュータ=パパート? マサチューセッツ…
教育の面では、大学と同時にそれ以前の段階の教育の重要性をも各方面に訴え、政府関係の 諮問委員会の委員も務めている。そのせいかどうか、米国では最近、中・高等学校での数学と 科学教育についての政策が変わってきている。 最後に、「ちょっと自慢させて…
(ニ) 現在、人工知能研究の中でも脚光を浴びている分野に専門家システムの研究がある。専門家 システムとはその名の通り、様々な専門家の。”マネ”をするシステムである。その典型的な 一例としてよく挙げられるのが医療診断システム。問診システムとも呼ばれ…
最後にご家族について。「妻と双子の男の子の四人家族。子供は三つで、おしっこに行くたびにほめてやっている。双 子はお互い同士のコミュニケーションが多くて、それ以外の人とやりとりをすることが少ない。 それで成長が少し遅いようだ」 子を思う親の心は…
話がかなり抽象的になってしまった。正直のところ、筆者はこういう話も好きなのだが、話題を一八〇度転回しよう。モーゼス教授がなぜコンピュータ・サイエンスを志したのか、その理由を聞いてみた。「高校の頃から数学は得意で、全米のコンテストで五〇番以…
人工世界の”数学” 「一言で言うと、これまで物理や化学などの自然科学において数学が果たしてきた役割を、将 来コンピュータ・サイエンスが人工的な分野で果たすことになるだろう。神の造った世界は数 学で、人間の作った世界はコンピュータでということだ。…
「われわれの作ったMACSYMAで犬切なことが二つある。第一に、コンピュータ・プログ ラムにおいて”知識”が重要であることを示したという点。1955年から67年くらいまで、 人工知能(AI)の研究にはできるだけ一般的な方法を使うことが流行していたが…
今後ともますます複雑になって行く社会で、コンピュータがどのように役立つのか? 「二〇年先のアメリカ社会を予見して、ダニエル・ベルは脱工業化社会になると言い、アミタ イ・エツィオーニは再工業化社会になると言う。そのどちらのシナリオが実現しても…
複雑性と二つのシナリオ 「教育程度が高くなると、人は神話を受けつけなくなる。何事も疑ってかかるようになるからだ。知り過ぎたということもできよう。それと同時に、自分の頭で考えるようにもなる。すると、社会のあちこちから多種多様な意見や考え方が出…
モーゼス教授の教育面での仕事はどんなものなのか?「CAIに使われているプロダラムでは、コンピュータ自身、教えている内容を知っているわ けではない。そこが問題だ。私は、知識ベースを使ってみ教育(Knowledge Based Education) を提唱してきた。知識…
コンピュータ・サイエンスと教育 碓かに正論ではあるが、社会から教育を切り離すのは難しいし、切り離してもそれだけが社 会ではない。その上教育といってもその意味する範囲もまた広く深い。アメリカの国内で目に つく教育関係の問題をざっとあげてみても、…
次にマニアやプログラマーあるいはビジネス用としてだけでなく、子供をも含めた家庭内に コンピュータが浸透するためには、ソフトウエアがもっと進歩しなくてはならない。現在のプ ログラム用言語は半自然言語といえるかもしれないが、自然言語をそのまま使…
彼の語り口は、アメリカ的速さとニューョーク・アクセントに特徴がある。ニューョーク出 身のユダヤ系アメリカ人の喋り方と言ってもよい。身ぷり手ぶりにも同様に、ニューョークと いう土地とユダヤの文化双方からの影響を見ることができる。そういえば日本…
その結果、ある意味で1970年代のコンピュータ社会を総括する、幅の広い本ができた。 ペーパーバック版や訳書も各国で出版されたわけだが、何かつけ加えることがあるのではなか ろうか。 「まず最初に、基本的方向は変わっていないことを断っておきたい。つま…
『ザ・コンピュータ・エージ』はバランスの良く取れた本という書評が多かったが、実はワイ ゼンバウム教授の書いた批判に対する反駁が初めはきつすぎて、それを和らげるのに苦労した (批判・反駁共に『ザ・コンピュータ・エージ』中の論文)」そうである。…
コンピュー・サイエンスの預言者”モーゼ” マサチューセッツエ科大学(MIT)教授 ジョール・モーゼス Joel Moses 1941年に現在のイスラエルで生まれ、13才でアメリカに移住。コロン ビア大学卒業後、MITから1967年に博士号MITの助教授、准教授を 経…