秋葉忠利著書  ニューイヤー

              アメリカ人とのつきあい方

           3章 アメリカの年中行事

                     ニューイヤー

 一月一日は休日ですが、とくにこれといったお祝いはしません。ゆっくりと新年の決意を新たにしたり、人によっては寝正月として過し、二日からはふつうの生活に戻ります。
 にぎやかなのは大晦日です。三一日にはほとんどの人が十二時過ぎまで起きています。年越しのパーティーを開く人もたくさんいます。子どもたちもこの日だけは早く寝なくても怒られません。十二時になると表の戸を開けて近所の人たちといっしょに新年を祝います。花火を打ち上げる町もありますが、クラッカーを鳴らしたりシャンペンの栓を開けたり、「ハッピイ・ニュー・イヤー」と挨拶したり、とにかく騒がしい一時です。私も、特別な日だからというのでシャンペンを飲ませてもらいました。マムが「あなたが恥ずかしがりやでなければ、今夜はお祝いにほっぺたにキスをするんだけれど」と言ったのが印象的でした。

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